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映画『トリック劇場版』作品情報
2002年11月9日に公開された、日本映画。テレビドラマ「トリック」の映画版で、興行収入は、12.9億円。
冴えない貧乏マジシャン・奈緒子と口ばかりの物理学者・上田の凸凹コンビが事件を解決していきます。
監督は、堤幸彦。山田奈緒子役には、映画「ごくせん THE MOVIE」にも出演した仲間由紀恵。
上田次郎役には、映画「テルマエ・ロマエ」に出演したことでも知られる阿部寛。
そのほか、生瀬勝久、山下真司、伊武雅力、野際陽子などといった実力派俳優たちが、脇を固めます。
自称売れっ子マジシャンの奈緒子は、糸節村に行って神様を演じてほしいと頼まる。彼女は腐れ縁の天才物理学者・上田と共に3人のニセモノ神様を撃破し、晴れて神様の座に就くが、自身もニセモノであることがバレてしまう。そんな中、本物の神様が現れ…。
出典：U-NEXT
キャスト
- (山田奈緒子)仲間由紀恵
- (上田次郎)阿部寛
- (矢部謙三)生瀬勝久
- (山田里見)野際陽子
- (長曾我部為吉)伊武雅刀
- (菊姫)根岸季衣
- (南川悦子)芳本美代子
- (神崎明夫)山下真司
- (池田ハル)大島蓉子
- (石原達也)前原一輝
スタッフ
- 監督 堤幸彦
- 音楽 辻陽
- 脚本 蒔田光治
- 製作 木村純一、風野健治
映画『トリック劇場版』ネタバレあらすじ
売れないマジシャンである奈緒子はお金が無くて家賃が払えず、アパートを追い出されてしまいました。
そんな時奈緒子は、糸節村の青年団である神崎と南川に声をかけられました。
2人は、村には何百年ごとの周期で亀の祟りにあうという昔からの言い伝えの話を、
奈緒子に言いました。
今年がその祟りにあう年なので、奈緒子に神様のふりをして村人を安心させてほしいと、頼むのでした。
奈緒子は村人を騙すことになるからと、2人の依頼を断ります。
そんな時、警察官僚や政府官僚の同級生と会食している日本科学技術大学教授の上田次郎に呼ばれ、余興の手品をした奈緒子でしたが、あまりにもしょぼい手品で一同は失笑します。
お金欲しさに参加した奈緒子でしたが、恥をかかされたので上田に怒り、昼間に聞いた糸節村へ行くことにしました。
その後上田と会食していた臼井が、徳川埋蔵金を見つけた話をした直後、遺体となってトイレで見つかりました。
奈緒子は神崎の手引きで糸節村に潜り込んで、お祭りのときに、神様として現れました。
しかしそこには、自称神様が奈緒子以外にも3人いました。
村人は、本物の神様が誰なのかわかるまで、奈緒子を牢に閉じ込めました。
するとそこに、自分の本の取材にやってきた上田が現れました。
神様になった奈緒子
上田は奈緒子に、徳川埋蔵金の話をしました。
埋蔵金が欲しくなった奈緒子は、自分が神になって村人たちを埋蔵金探しに利用することを思いつき、上田と組むことにしました。
そして奈緒子は、1人目の自称神様と手品で対決をしました。
勝敗は、奈緒子の勝利で終わりましたが、そのあと1人目の自称神様は、崖から転落死した状態で発見されました。
残り2人の自称神様との手品対決でも、相手のトリックを見破って、奈緒子は勝利します。
自称神様たちは、その後、山の中で変死体になっていました。
じつは、死体になった3人は、同じ道を通ったあとに殺されていたのでした。
奈緒子は村人から、念写するよう言われましたが、上田の協力で成功させて、村人に自分を神様だと思わせることができました。
洞窟で少女と出会った奈緒子
しかし神崎は、本物の神様を見たと言いだして奈緒子を裏切り、奈緒子が手品師であることをバラしました。
村人たちに追われた奈緒子は山の中に逃亡しましたが、奈緒子を救おうとした上田が捕まってしまいました。
自称神様の3人が殺された道の秘密を探ろうと奈緒子は、その道を歩いていると、1人の少女に会いました。
少女は洞窟のなかで、着物を着て暮らしていました。
洞窟でその少女と話をしている奈緒子の前に、神崎と南川が現れました。
そして、その少女は自分たちの娘だと言うのです。
その少女を妊娠したとき、村の予言者に村の災いになる子だから殺すように命じられたものの、村人たちに隠れて育ててきたと奈緒子に打ち明けました。
そして時が来たら、村人たちの前に神様として娘を出現させると言います。
娘の存在がバレてしまった神崎と南川
自称神様たちは、洞窟の少女の秘密を知ってしまったので、神崎に殺されていたことがわかりました。
神崎は奈緒子を殺そうとせず、奈緒子にお礼のお宝を渡して抜け道から逃げるように言い、この村には2度と来ないようにと忠告しました。
奈緒子はもらったお宝を投げ捨てて、「あなた達は間違っている」と言い、その場を去りました。
そんな奈緒子を見ていた少女は、洞窟の外の世界に興味が湧いて、奈緒子を追うように洞窟から出ていってしまいました。
奈緒子と少女は、村人たちに追われている上田と合流しましたが、追ってきた村人たちに、少女を見られ、神崎と南川の子どもが生きていたことがバレてしまいました。
村の予言者が少女を殺そうと、刀を振り上げるました。
映画『トリック劇場版』ラストの結末
すると、少女をかばった神崎が村の予言者に切られて死にました。
怒った南川は少女を連れて去り、村の山に火をつけて山火事を起こしました。
困り果てた奈緒子の元に、奈緒子の母親である山田里見がやってきました。
里見は書道家で、村人たちに文字に力があることを教えます。
しかし最終的には、里見は村人たちに水で火を消すように指導しました。
村人たちは、山に水をかけ始めます。
奈緒子は地下水が溜まって鉄砲水になって吹き出そうとしていることに気がついて、
地下水に蓋をしている大岩を上田と協力して動かしました。
すると鉄砲水が吹き出して、山火事を消すことができました。
奈緒子と上田は、埋蔵金を手に入れることができないまま、東京に帰っていきました。
映画『トリック劇場版』感想
阿部寛さんの癖のある演技が、とても人間くさくていいです。
仲間由紀恵さんが演じた、ポンコツマジシャンも、いい味だしてて、そんな2人のかけあい漫才のような関係も楽しめました。
ギャグ満載のデコボココンビが、たまにトリックも入れつつ、阿部寛さんと仲間由紀恵さんの空気感がたまらなくいいです。
そして幼い頃の成海璃子さんがかわいいし、野際陽子さんがキレイです。
上田と山田が、くっつきそうでくっつかない、この微妙な距離感が好きです。
山田の貧乳設定と、貧困設定が、リアルでよかったです。
最初から最後までばかばかしい展開が、楽しいです。
そしてこの映画のシュールな世界を作れる監督はさすがです。
セリフ、演出、音楽の全てがちょうどいいです。
最初から最後まで緩い感じが心地いい映画です。
だけど、野際陽子さんや生瀬勝久さんのお芝居がやっぱり素敵で、暗くならずに観られました。
最後に野際陽子さんが全部もっていく感じが最高です。
でも実際の日本の田舎の村で、こんな事件あったら怖いなって思いました。
ストーリー自体は、とてもシリアスでした。
けど、最後のシーンといい、上田と山田が、いいムードになっていて、恋愛関係に発展しそうな予感もさせつつ、終わっていくのがよかったです。
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