芥川龍之介の名作「羅生門」を、世界の黒澤明が映像化した本作。
1950年に制作された本作は三船敏郎、京マチ子、森雅之を中心に、土砂降りのボロボロの羅生門を舞台に、3人の男女が語った、藪の中での「虚構と真実」が入り交じった証言を杣売りが訥々と語り出した。
本作で、人間の根底にある「エゴイズム」を見事に描き出した名作。
今回の記事では、映画『羅生門』のフル動画を無料視聴する方法や作品についてご紹介いたします。
映画『羅生門』フル動画無料視聴方法
- 動画配信サービス・・・無料視聴できる
- 動画共有サイト・・・無料視聴できない
※パンドラ、デイリーモーションなどでのフル動画配信はありません
動画配信サービス
映画『羅生門』は、2つの動画配信サイト(CM広告なし)でお試し登録後に見放題、もしくは付与されるポイントを利用することにより、無料視聴できます。
※動画配信サービス名をクリック後、公式サイトへ移動します。
動画配信サービス | 配信状況 |
U-NEXT | ○(無料視聴できる) |
hulu | × |
TELASA | × |
music.jp | ○(無料視聴できる) |
TSUTAYA TV | × |
FODプレミアム | × |
dTV | × |
※2020年8月時点の情報となります。最新の配信情報は各公式サイトでご確認して下さい。
おすすめはU-NEXT
映画『羅生門』を無料視聴できるおすすめのサービスはどこ?
お試し登録するだけで600円分のポイントがもらえて31日間無料期間があるU-NEXTが一番おすすめよ!
映画『羅生門』はお試し登録後、31日間見放題で無料視聴することができます。
その他にもたくさんの見放題作品があるため、無料期間中でも十分に楽しめるかと思います。
登録は5分ほどで完了し、すぐに視聴可能となります。
▼U-NEXTで無料動画を視聴する▼
▼解約・退会方法はこちらをご確認下さい▼
※無料期間(31日間)内に解約すれば違約金もなく解約できます。
- 31日間無料で利用できる
- お試し登録後にもらえる600ポイントで新作映画を無料視聴できる
- 無料期間内に解約すれば違約金もなく「0円」で解約できる
- 国内最大級の動画配信サービスで見放題作品は18万本以上
- 読み放題の雑誌が約70冊以上
- 4つのアカウントを作成でき、それぞれログインすることで最大4台のデバイスから同時視聴できる
- 継続後、実質989円で利用できる
※月額1,990(税抜)で毎月1,200ポイントが付与されるため
また動画や雑誌をあらかじめダウンロードしておくことでインターネットが繋がっていない環境でいつでも好きな時に見ることができるのもおすすめポイントの一つです。
U-NEXTユーザーの声
映画やドラマの本数が圧倒的に多く、本当に一日中見れてしまうところが一番おすすめです。
アマゾンプライムビデオやネットフリックスでは、出てこない洋画が見れます。不朽の名作はもちろん、最新作も早く、見れることが嬉しいです。
1ヶ月の無料お試し登録も簡単で、手軽に自宅で映画を楽しめます。大きなスクリーンやiPadなどで見ると、なお、本物の映画館のようです。片手にポップコーンを共に、映画を本格的に楽しめる、そんな素晴らしいサービスを提供してくれます。
プラダを着た悪魔(2006年)を久しぶりに見ました。
ほかの動画配信サービスでは見当たらず、諦めてしまったが、U-NEXT だけは、きちんと配信してくれました。
本当に素晴らしいサービスです。【20代女性】
▼U-NEXTで無料動画を視聴する▼
▼解約・退会方法はこちらをご確認下さい▼
※無料期間(31日間)内に解約すれば違約金もなく解約できます。
U-NEXTの特徴と登録方法
登録は5分ほどで完了し、スムーズに見たい映画を視聴できます。
手順をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
パンドラやデイリーモーション
これらの無料動画サイトは数多くあり、公式ではない方法でアップロードされた違法なサイトです。
- Pandora
- Dailymotion
- 9tsu
- miomio
- openload
たとえ違法アップロードサイトで見たい映画を見ることができた場合でも画質が悪かったり、スマホやパソコンにウイルスが感染する危険性があります。
安心安全に視聴したい人は動画配信サービスで観ることをおすすめいたします。
映画『羅生門』作品情報
平安時代。激しい雨が降る羅生門の廃墟で旅法師と杣売りが首を傾げていた。そこへ走り込んで来た下人の問いに2人は不思議な話を語り始める。盗賊・多襄丸が森の中で武士の夫婦を襲い夫を殺したというが、検非違使庁での3人の証言は全く異なっていて…。
出典:U-NEXT
キャスト
- (多襄丸)三船敏郎
- (真砂)京マチ子
- (杣売)志村喬
- (金沢武弘)森雅之
- (旅法師)千秋実
- (巫女)本間文子
- (下人)上田吉二郎
- (放免)加東大介
スタッフ
- 監督 黒澤明
- 原作 芥川龍之介
- 音楽 早坂文雄
- 脚本 黒澤明、橋本忍
- 製作 箕浦甚吾
映画『羅生門』ネタバレあらすじ
戦乱と疫病が渦巻く平安時代、京の都はすっかり人の心も荒れ果てていた。
今にも崩れ落ちそうな羅生門では、杣売り、旅法師、下人が雨宿りをしていた。
顔を真っ青にして一点を見つめる杣売りに旅法師は一体どうしたのかと声を掛けた。
話を聞けば、杣売りは「とある事件」の参考人として出頭し、検非違使(裁判所)からの帰りだという。
事件の犯人と見られるのは、盗賊・多襄丸、武士・金沢武弘、その妻・真砂の三人。藪の中では金沢が刺殺された死体が見つかった。
森で一人眠っていた多襄丸は、森を馬に乗り、通り過ぎる金沢夫妻を見掛けた。
妻の美しさを見た多襄丸は絶対に奪いたいと策を練る。
多襄丸は金沢に声を掛け、とっておきの財宝がある、買わないかと別の場所に呼び出した。
上手く付いて来た金沢を縄で縛り森へ放置した。
その後、真砂に旦那が大変だと手を取り走り出す、何が何だか分からず付いてゆく真砂、すると捕縛された金沢の姿、絶望する真砂と大笑いする多襄丸。
真砂は金沢の目の前で多襄丸に襲われ手篭めにされる。
そして何かしらがあり、金沢は殺され、森に放置された、市女笠、踏まれた侍烏帽子、切られた縄などが散乱していたが、金沢の太刀は消えており、女性用の短刀も消えていた。
謎があまりに多い事件を、捕縛された多襄丸、真砂、巫女に乗り移った金沢、それぞれの言い分が語られるのであった…。
3人の言い分とは?
まず捕縛された多襄丸は景気よく自分の武勇伝を語り始めた。
真砂を手篭めにした後、彼女の願いにより金沢殺害を嗾けられ、縄を解き正々堂々と金沢と刃を交えたと語った。
自分が打ち勝ち金沢を打ったところで真砂が走って逃走した。
その後、馬を奪い乗り回し川の水を呑んだら腹を壊し捕縛された。
打ち拉がれた表情の真砂、手篭めにされた後、傷ついた彼女を待っていたのはあまりに身勝手な多襄丸と、主人である金沢の罵倒と軽蔑に満ちた瞳だった。
何故ここまで言われなければいけないのか分からない真砂は自分を殺してくれ!と言うと気絶した。
目を覚ますと金沢は死んでいた。
巫女に取り付き現世に戻った金沢は、手篭めにされた真砂が金沢を裏切り「あの男を殺せ」と多襄丸に嗾け、金沢は情けを掛けられ縄を解かれた後、多襄丸に殺られたという。
真砂がとても憎く、あの女だけは許さない!と恨み節を述べた。
まさかの4人目がいた!
再び、舞台は羅生門に戻る。
3人3様の言い分に頭を悩ませる2人だったが、杣売りは「実はわしはずっと見ていた」と告白をする。
彼はあまりに恐ろしくずっと藪の中に隠れて様子を見ていたのだ。
真相はこうだった。
手篭めにされた真砂は途中から抵抗もやめ多襄丸の背中に手を這わせていた。
情事が終わると多襄丸に嫁になれと言われる。
短刀で金沢の縄を切ると、真砂は泣き出すと思いきや大笑いしていた。
怒りのあまり真砂は笑っていたのだ、金沢に主人であるなら何故、仇を取ろうとしない!と叫び、多襄丸にも欲しいものを奪う程の勢いを見せろ!と嗾けた。
男たちは打ち拉がれ言葉を失う。
真砂は戦え!と叫ぶと、二人は震える手で互いの刃を引き抜いた。戦いの姿はあまりに弱々しく愚かで3人の話とは異なっていた。
人間の汚さを垣間みる
杣売りの告白により、事件はあまりに3人が身勝手で自らのことしか考えていないことが浮き彫りとなった。
多襄丸は処刑されるかもしれないが、藪の中でへっぴり腰で戦った事は、誰にも言わないだろうし知られない。
一方、真砂も弱々しい未亡人を演じた事で解放され、身軽に一人で生きてゆくのだろう。
金沢の恨み節も記録として残る、妻に罵倒され戦うしかなく、しかも殺されてしまうという恥辱を負いながら。
誰も救われない事件。杣売りは検非違使に呼び出され、じっと3人の証言を静かに聞きながら「人間とは何だろう」と思いながら、この羅生門に辿り着いたという。
旅法師からは同情され慰められるものの、下人からはただの偽善だと笑い飛ばされた。
映画『羅生門』ラストの結末
すっかり雨が上がった、藪の中の御話はおしまい。
あまりに情けない真実だと旅法師は嘆きを隠せない。
するとすぐ近くから細い泣き声が3人の耳に聴こえた。
羅生門の中に赤ん坊が捨てられていたのだ。
下人は迷いなく赤ん坊の着物を奪い取ると、赤ん坊を放り逃げようとした。
さすがに旅法師は咎め、この赤ん坊に対して何も思わないのか!と怒りを露にするが、この世の中で、自分勝手でないと生きてはいけないと笑い、真砂の短刀を盗んだのはお前だ、と杣売りの罪を突き止めた。
お前に俺を責める資格はないと嘲ると走って逃げて行った。
残った赤ん坊をそっと抱き上げる杣売り。
待て、その赤ん坊も売るつもりか!と、咎めた旅法師に、子供が多い杣売りは自分の子として育てると言い残し大切そうに連れ帰った。
己の愚かさを責めながらも旅法師は、この無情な世界に少し光が見えた気がした。
映画『羅生門』感想
まず原作が本当に深い作品ですね。
黒澤明verの後も、国内外含めてリメイクが沢山されている作品です。
黒澤作品の特徴とも言える光のコントラストの鋭さや、雨の表現はさすがと言えます。
白黒だからこそ太陽にカメラを向けた(当時としては凄かった)撮影法や、多襄丸と真砂のキスシーン(三船敏郎はキスシーンがあまりない俳優)目まぐるしく変わる3人の証言など、88分という短い時間ながらも無駄がなくぎゅぎゅっと詰め込まれた作品です、高く評価されるのも当然だと思います。
また個人的に本作品の三船敏郎は、一番美しい時期の色気ある時期を切り取った垂涎の一作だと言えます。
特に真砂を見つける前の森の中に一人眠る姿は、ただ美しく、起きなければいいのに…と密かに思ってしまいました。
本作の「ヒーロー」こと、弱い女から気性の激しすぎる女まで様々な「真砂」を演じる京マチ子の美しさは、強い憧れすら持てる大きな魅力です。
まさしく魔性の女。甘いマスクで穏やかな表情をあまり崩さない森雅之の冷たい目は、零下に心身冷えてしまうほど。
「そんな目であたしを見ないで!」と真砂が混乱してしまうのが良く分かります。
本作の裏話として、多襄丸を演じた三船は「虎」のようになれと言われ、常に眼光鋭くいたら、監督が森の中で光る目を見つけ「猛獣か?」とスタッフに告げたものの、それが三船だったという話も有名です。
コメント