1988年に公開された、映画『レインマン』。
チャーリー・バビット役には、トム・クルーズ。
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映画『レインマン』作品情報
中古車のディーラーの仕事をするチャーリーは、父親の死がきっかけで、兄レイモンドの存在を知ります。
レイモンドは自閉症患者で、長い間病院に入院していました。
チャーリーはレイモンドとの出会いで、人として変わっていきます。
自動車ディーラーのチャーリーは、幼い頃から憎んでいた父の訃報を受け葬儀に向かう。遺産目的のチャーリーだったが、遺産300万ドルは長年疎遠だった自閉症の兄・レイモンドに渡ることを知る。そこでチャーリーはレイモンドを施設から連れ出し…。
出典:U-NEXT
キャスト
- (レイモンド)ダスティン・ホフマン
- (チャーリー)トム・クルーズ
- (スザンナ)ヴァレリア・ゴリノ
- (ブルーナー医師)ジェリー・モーレン
- (ジョン・ムーニー)ジャック・マードック
- (モーヴァン)マイケル・D・ロバーツ
- (サリー・ディブス)ボニー・ハント
- (ラリー)ラルフ・シーモア
- (アイリス)ルシンダ・ジェニー
- (街の医師)キム・ロビラード
スタッフ
- 監督 バリー・レヴィンソン
- 原作 バリー・モロー
- 音楽 ハンス・ジマー
- 脚本 バリー・モロー、ロナルド・バス
- 製作 マーク・ジョンソン
映画『レインマン』ネタバレあらすじ
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで、スポーツカーのディーラーの仕事をしているチャーリー・バビットは、26歳です。
恋人のスザンナと週末パーム・スプリングスに行こうとしていましたが、父の訃報を聞いたので、オハイオ州シンシナティに向かいました。
チャーリーは父の葬儀で、遺産が1949年製の車ビュイック一台と、薔薇の木だけしか受け取れないことを知って愕然としました。
父親の遺産の300万ドルはある人物への信託財産になっているのです。
そのことを知ったチャーリーは、その人物について調べ始めました。
チャーリーは父の遺産管財人のブルナー医師に会いました。
しかしブルナー医師は、300万ドルの遺産を託された謎の人物については何も教えてくれません。
チャーリーが帰ろうと、乗ってきたビュイックまで戻ってくると、その運転席には妙な男が座っていました。
その男はチャーリーの兄でした。
ブルナー医師に尋ねると、その男がレイモンド・バビットと言ってチャーリーの兄であることや、遺産を相続したのは、その兄であると言いました。
レイモンドは自閉症で病院に入院していたのです。
チャーリーは兄の存在を知らずに育ってきました。
レイモンドのことをブルナー医師は、自分の感情をうまく表現することができないものの、知能指数はとても高いのだと言います。
チャーリーのもとを去るスザンナ
チャーリーは、今の中古車販売の仕事がうまくいっていないこともあり、レイモンドに託された遺産に狙いをつけました。
チャーリーは恋人のスザンナの協力もあって、レイモンドを連れ出すことに成功します。
そしてチャーリーは遺産相続の交渉をするため、ブルナー医師に電話をしました。
チャーリーは、ホテルにチェックインしましたが、いつもの施設の部屋と違うので、レイモンドは怒って暴れだしました。
チャーリーは兄に偉そうな態度をとっていたので、スザンナはチャーリーのことが嫌になりました。
スザンナは、遺産を得るためにレイモンドを利用しているチャーリーの本心を知り、チャーリーのもとを去っていきました。
チャーリーは、レイモンドの世話を一人でしなければならなくなりました。
テレビ番組を見るレイモンド
その翌朝、二人がレストランで朝食を摂っていると、ウェイトレスが爪楊枝をばらまいてしまいます。
それを見たレイモンドが、「246本」と呟きました。
レイモンドが爪楊枝の本数を驚異的な速さで数えたので、チャーリーは驚きます。
チャーリーはレイモンドと空港に行き、飛行機に乗ろうとしました。
しかしレイモンドは大声を上げて飛行機に乗ることを拒みました。
チャーリーは仕方なく、車で移動することにしました。
そのうちチャーリーにも、レイモンドの扱い方が少しずつわかってきました。
レイモンドがテレビ番組の「テレビ裁判」を見たがるので、チャーリーは、近くの農場に行ってテレビを見せてもらおうとしました。
視聴率の調査だと嘘をついて訪れたため、その家の人に警戒されます。
仕方なくチャーリーは、事情を説明しました。
するとその家の人は理解してくれて、レイモンドはテレビを見ることができました。
ラスベガスで荒稼ぎをしたチャーリー
その後、チャーリーはホテルにチェックインすると、いつから精神病院にいるのか、とレイモンドに尋ねました。
レイモンドは、子供の頃からいるのだと答えます。
レイモンドは、「バイバイ・レインマン」の歌を口ずさみました。
チャーリーが子供のころ、怖いことがあったときにレインマンがその歌を歌ってくれたことを、チャーリーは思い出しました。
そのレインマンは、兄レイモンドだったのです。
チャーリーは今までの考えを捨て、気持ちを改めました。
スザンナに電話をして、留守番電話に謝罪の言葉を入れました。
そしてチャーリーは、レイモンドのためにポータブルのテレビを買ってあげました。
その後、レイモンドの能力を目の当たりにする出来事があって、チャーリーはレイモンドを使って金儲けをする方法を思いつきます。
チャーリーはレイモンドを連れてラスベガスに行き、カードゲームで8万6千ドルを荒稼ぎしました。
それにはレイモンドの記憶力が活躍しました。
映画『レインマン』ラストの結末
チャーリーはラスベガスのホテルで、一緒に踊りました。
そこにスザンナも来てくれました。
アイリスという女性に言い寄られて会う約束をしていたレイモンドは、時間になり会いに行きましたが、アイリスは現れませんでした。
レイモンドも気持ちを気遣ったスザンナは、レイモンドと踊り、キスのやり方を教えてあげるのでした。
翌日、チャーリーはレイモンドといっしょにロサンゼルスの家に着きました。
このときにはもう、チャーリーはレイモンドに兄弟愛を持って接していました。
チャーリーは審問会で、25万ドルで手を打てと言われますが、お金は要らないからレイモンドと一緒に暮らしたいと言います。
マーストン医師は、レイモンドにとって、この社会に出て生活することは大変だと思わないのかと、チャーリーに訊きました。
レイモンドも、チャーリーと暮らすのは不可能なことを理解しました。
レイモンドは医者に連れていかれます。
そしてレイモンドはシンシナティ行きの列車で帰ります。
駅でチャーリーはレイモンドに再会を約束しました。
映画『レインマン』感想
ダスティン・ホフマンの演技が秀逸で素晴らしかったです。
トム・クルーズの心が変わっていって、どんどん心の距離が兄に近づいていくのが、ほっこりさせられて、とてもよかったです。
トム・クルーズも若くて、トゲトゲしいところもあったけど、とても癒される兄弟2人のロードムービーでした。
チャーリーが最初は遺産目当てだったのに、兄と過ごすうちに、気持ちが少しずつ変わっていくのがとてもよく表現されていて、いい映画だなと思いました。
最後には兄弟の2人に深い絆が生まれ、父がきっと望んでいたはずの姿になった2人に、すごく感動しました。
お風呂場で、レイモンドが弟の存在をずっと憶えていたことがわかるシーンと、レインマンの正体が兄だったと知るシーンは、この映画の最大の見どころだと感じました。
チャーリーがレイモンドとともに過ごすうちに、レイモンドへかける言葉が変化していくのは、とても素敵でたまらなく感動してしまいました。
「11時だ。消灯の時間だ」とチャーリーが言ったところは涙が溢れました。
ラストの駅のシーンでは、これからは離れていても、兄弟としてお互いを大切に思っていくのだろう、と想像できる、そんな明るい未来が見えるような、とてもいいシーンで感動しました。
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