新型コロナウイルス拡大・感染防止の為の「緊急事態宣言」は2020年5月31日まで延長することが決定しました。
政府は13の特定警戒都道府県以外は各都道府県の行政に緩和等の指示を任せるとしたものの、なんだか曖昧で丸投げされた感が否めないのではないでしょうか。
混沌としたこの状況で、大阪府はいち早く自粛解除の3指標を掲げ「大阪モデル」を打ち出しました。
他の県も自粛解除の独自目標を打ち出し始めています。
今回は「大阪モデル」と名付けた大阪府の自粛解除に向けた指針を説明していきます。
大阪モデルとは?
「大阪モデル」とは大阪府の吉村洋文知事が、5月5日の会見で発表した指標です。
大阪府独自基準で判断し、外出自粛要請や休業要請などを段階的に緩和していく為の3指標をいいます。
「本来、国が率先してやってほしかった」と述べたうえで、大阪府知事として安全に早急に日常生活に戻れる独自基準を打ち立てました。
日々、追加・変更がありますが2020年5月7日現在の「大阪モデル」は以下のとおりです。
大阪モデルの3つの内容
「大阪モデル」は大阪府の人口をみてもかなり高い指標を掲げています。
- 感染経路不明者が10人未満
- 検査陽性率が7%未満
- 重症患者用の病床使用率60%未満
上記3項目が達成された状態が1週間継続されれば「警戒信号消灯基準」とみなし、段階的に規制を解除していくとしています。
モデリングを行い、第2波も想定に入れ解除後も数値が満たない状態(悪化)すれば、再び自粛要請などを行うと明言しました。
大阪府のHPで、最新の新型コロナ感染者数の人数や割り出した指標数を毎日発表していくとしています。
報道では、
などの情報・呼びかけしか流されてない状態で、生活している国民には不安を煽る内容ばかりでした。
吉村府知事は、「緊急事態宣言で、東京・大阪・北海道に感染者が多い」の発表ばかりで、緊急事態宣言解除に向けた目標値を示さない事に問題があると指摘しました。
緊急事態宣言前に「大阪へ行かないで」「兵庫に行かないで」と呼びかけたのも互いの府県が通勤圏内である大阪府と兵庫県でした。
危機感を感じた呼びかけ、そして早く出口に向けた指標を打ち出すため検討した結果が「大阪モデル」と言えるでしょう。
達成状況をライトアップ
大阪のランドマーク「大阪城」「太陽の塔」「通天閣」などに現状をライトアップで大阪府民に伝えて行くとしました。(5月11日~)
※大阪城はシステム上の都合で保留
ライトアップのカラーで今の状況をわかるようにするそうです。
2. 警戒レベル・・・黄色
3. 危険レベル・・・赤色
信号機の色と同じです。
有識者会議の中で、
「府知事のネクタイのカラーでマスコミ公表すれば良いのでは」
との意見も出たそうですが、若い大阪府知事ですので見ることができるかもしれません。
まとめ
吉村府知事は深夜1時でもツイートすることがあり、府民から「お願い、寝てください」と心配されるほど府知事の任務を全うしています。
報道番組にも毎日にようにリモート・生出演され、この状況をいち早く打破していくことを訴えています。
私達が経験したことのないコロナ禍が少しでも早く落ち着いてくれることを願います。
コメント