映画『羊たちの沈黙』は、トマス・ハリスさんの同名小説が原作でアカデミー賞では主要5部門を制覇という快挙を達成。
ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレンなどが出演し、圧倒的な面白さを見せつけました。
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映画『羊たちの沈黙』作品情報
FBIの訓練生・クラリスは、女性を誘拐して皮を剥ぐ連続殺人鬼の捜査に加わることに。彼女の任務は獄中の天才精神科医・レクター博士の協力を得ることだった。クラリスは自分の過去を語ることと引き換えに、レクターから事件の手掛かりを聞き出すが…。
出典:U-NEXT
キャスト
- クラリス・スターリング:ジョディ・フォスター
- ハンニバル・レクター:アンソニー・ホプキンス
- クロフォード主任捜査官:スコット・グレン
- バッファロー・ビル:テッド・レヴィン
- チルトン医師:アンソニー・ヒールド
- マップ:ケイシー・レモンズ
- マーティン上院議員:ダイアン・ベイカー
- キャサリン・マーティン:ブルック・スミス
- バーニー:フランキー・R・フェイソン
- FBI長官:ロジャー・コーマン
スタッフ
- 監督:ジョナサン・デミ
- 原作:トマス・ハリス
- 音楽:ハワード・ショア
- 脚本:テッド・タリー
- 製作:エドワード・サクソン、ケネス・ウット、ロン・ボズマン
映画『羊たちの沈黙』ネタバレあらすじ
若い女性があいついで殺され、死体の皮膚が剥がされるという異常な事件が発生しました。
犯人のバッファロー・ビルを分析するため、FBIのジャック・クロフォードは、精神科医から殺人鬼になったハンニバル・レクターに接触するも、協力を得られません。
一方、FBIで修業中の若手のクラリス・スターリングは、ジャック・クロフォードから、ハンニバル・レクターを説得するよう頼まれます。
クラリス・スターリングは、医師のフレデリック・チルトンから、ハンニバル・レクターと個人的な話をしないよう釘を刺されたうえで、いざ、彼と面会しました。
するとハンニバル・レクターは、とても殺人鬼とは思えないくらい、きわめてまともそうなようすでクラリス・スターリングに接してくるのです。
ハンニバル・レクターの依頼
ハンニバル・レクターは、クラリス・スターリングに、バッファロー・ビルが死体の皮膚を剥ぐ理由を訊きます。
クラリス・スターリングはみずからの見解を述べますが、ハンニバル・レクターは、それに否定的な立場を見せていきます。
クラリス・スターリングは、バッファロー・ビルの捜査に協力すれば、もっといい施設に移送すると作り話をしました。
が、ハンニバル・レクターは、彼女に対して、彼女自身の幼少時のことを話すよう求め、彼女は応じることに。
その後、クラリス・スターリングは、ハンニバル・レクターから、みずからが担当していた元患者の捜索を依頼され、クラリス・スターリングが捜すと、男性の頭部が見つかります。
さらに、皮膚を剥がされた女性の死体も見つかったのでした。
クラリス・スターリングの過去
バッファロー・ビルは、今度は、上院議員のルース・マーティンの娘を誘拐してしまいます。
そして、クラリス・スターリングは、ハンニバル・レクターから子供時代のトラウマを訊かれたため、警察官の父親が強盗に殺されてしまったことを話すことに。
クラリス・スターリングは、父親殺害事件の後、親戚の家で育ったものの、逃げていました。
一方、クラリス・スターリングは、ハンニバル・レクターに、バッファロー・ビルの人物像の見解を求め、これに彼は、幼少時に虐待され、変身願望がある人物だと回答。
その後、フレデリック・チルトンは、ハンニバル・レクターを拘束し、クラリス・スターリングが言った別の施設への移送話は嘘だとばらします。
バッファロー・ビル事件の核心とは
ハンニバル・レクターは、移送されることになって、その途中、ルース・マーティンを挑発しました。
クラリス・スターリングは、そんなハンニバル・レクターの移送先を尋ね、また彼から幼少時のことを訊かれます。
そこでクラリス・スターリングは、羊と逃げて施設に入れられたことを話しました。
ハンニバル・レクターは、この話にすっかり満足して、バッファロー・ビルに関する考えを話していきました。
このことから、クラリス・スターリングは、バッファロー・ビルは、被害者をいつも見ていた可能性に思い至るのです。
そしてバッファロー・ビルは、剥いだ女性の皮膚で服を作りたいのではと考えました。
クラリス・スターリングは、被害者が洋裁を手伝っていた女性に会いに行きます。
映画『羊たちの沈黙』ラストの結末
クラリス・スターリングの前に、男が現れ、彼女は男がバッファロー・ビルだと察知します。
やがて、バッファロー・ビルを倒すことに成功した、クラリス・スターリング。
ところが、そんななか、ハンニバル・レクターは、脱走してしまったのでした。
クラリス・スターリングはその後、FBIに正式に就職し、捜査官として活躍していくことになります。
すると、そんなクラリス・スターリングに、ハンニバル・レクターから電話がかけられてきました。
ハンニバル・レクターは、クラリス・スターリングに、もっと通話したいものの、友人といると話します。
そんなハンニバル・レクターのそばには、彼につらくあたっていた、あのフレデリック・チルトンがいたのでした。
映画『羊たちの沈黙』感想
以上が映画『羊たちの沈黙』のあらすじとなります。
猟奇殺人を扱ったストーリーであり、殺人鬼の精神科医が描かれるという異色の内容で、とても惹きつけられますね。
しかし、なんといっても、クラリス・スターリングとハンニバル・レクターの交流、クラリス・スターリングの過去が興味深いことこのうえなしです。
クラリス・スターリング役のジョディ・フォスターさんの名演、ハンニバル・レクター役のアンソニー・ホプキンスさんの怪演にも注目して、鑑賞してみましょう。
映画『羊たちの沈黙』視聴者の声
トマス・ハリス原作の小説を、ジョナサン・デミが監督し、ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが出演した映画です。
アカデミー賞で5部門を受賞したサイコスリラーです。
若い女性を殺害し、皮をはぐという連続殺人犯をFBI捜査官の訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)が捜査するのを、病院に収監されている連続殺人犯の囚人レクター博士(アンソニー・ホプキンス)が様々なアドバイスを与えるというストーリーです。
精神科医であるレクター博士が、クラリスが自分の事を話すことと引き換えに、自分の推理とアドバイスを提供し、徐々に事件の事が解明されていきます。
この映画の頃から、シリアルキラー(連続殺人犯)やプロファイリングというものをテーマにした本や映画が多数作られるようになりました。
米国では実際に連続殺人犯が時々ニュースなどで話題になっています。
当時はアンソニー・ホプキンス扮するレクター博士が大きな話題になり、そのため、その後の続編でもアンソニー・ホプキンスは同じ役で出演することになりました。
おどろおどろしい病院と、レクター博士の衣装と演技はその後の様々な映画に影響を与えています。
このシリーズを見ると、レクター博士がいかに連続殺人犯になったかも少しずつ解るようになっています。【50代男性】
「ハンニバル」という言葉は聞いた事がありましたが、人名だったのですね。
有名な映画だとは知らなかったのですが、サイコパスのキャラが登場する物の中で、最も好きな作品になりました。
捕まえる事が出来ない連続殺人犯の思考回路を知る為に、刑務所にいる連続殺人犯に訪ねに行くという発想は無かったです。
確かにその方法は手っ取り早いですが、リスキーですよね。この作品は、狂気的な人に魅力を感じてしまう怖さを体験出来ました。
レクター博士という残虐な殺人犯の話を聴いていく内に、精神的に成熟した老人であると脳みそが認識してくるのです。
彼の頭の良さと、本人の中では筋が通っているのだろうと思わされる所、そして何より知識を披露する事に対する興味の無さは、苛立ちを感じさせません。
自身の犯行を見せびらかしたいという欲求に駆られていない殺人鬼、というキャラクターに出逢ったのが初めてなので、彼は新境地となるのですが扱いに困りますね。
1990年代に公開されたにも関わらず、現在も世界中で愛されているという事で、愛されキャラだと捉えて良いのでしょうか。
作品において、主人公がまともという点は重要だったと思います。
彼女が正義感の強い人だった為に、殺人鬼が魅力的に見える現象が起きたのではと感じるくらいです。【20代女性】
レスター博士が怖いです。
いくら仕事とはいえ、なんであんな恐ろしい人にインタビュー?、質問?をしに行かなければいけないのか。
クラリスには同情します。
レクター博士はクラリスを気に入って、お前の闇を見せてくれみたいなことを言うし、気持ち悪いです。
アンソニー・ホプキンスの顔がそりゃあ恐ろしくて…。
もう彼を見るとレクター博士としか思えません。
それくらいハマり役でした。
でも、この気持ち悪さがレクター博士にいいところで、ここまで気持ち悪く、恐ろしいから、彼の過去に興味を持ったし、その後、続編が作られていったんだと思います。
また、本作の事件も怖く不気味なものでした。
人の皮をはいで洋服を作るなんて、常軌を逸しています。
皮をはぐために、すぐに殺さず痩せさせるってのも怖いし、私がもし捕まったらと考えると耐えられません。
まあ、すぐに殺されない=助かる可能性が残っているってことですけど、そうだとしてもあんなところに閉じ込められたら気が狂います。
犯人がメイクしながら歌い踊るって場面はトラウマものでした。
この犯人にはモデルがいて、本当にこのような犯罪が行われていたのだから、ほんと恐ろしいです。
本作を見て、海外のシリアルキラーに興味を持ちました。
良くも悪くも私にいろいろ影響を与えた映画です。【30代女性】
アンソニーポプキンスの目が引き込まれるような目で言葉は発してないが、目で物語っているような演技にすごい良かったです。
ジョディ・フォスターのだんだんレクターに惹かれていく演技がいいなと思いました。
小説ではクラリスの上司の奥さんが出てくるのですが、映画では登場しませんでした。すこし残念かなと思います。
レクター博士の天才ぶりと静かな狂気さがしっかりと出ていて面白かったです。
映画的には2時間ぐらいですこし長めの映画かなとおもったのですが、すぐに映画に魅入ってしまって時間が経つのが早かったです。
最後の殺人犯とクラリスが対決するシーンはすごくハラハラしましたが普段の訓練の成果が出て良かったなと感じました。
殺人犯を倒した後、クラリスの表彰式の後のパーティーでレクター博士からの電話でこれから古い友人をディナーにするの言葉が映画の場面にはありませんでしたがその後のレクターの行動をかんじさせる一言でした。
羊たちの沈黙の映画はハンニバルやレッドドラゴン、ハンニバルライジングに続くのですが、どれも面白くて徹夜で見てしまいました。【40代女性】
ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンス両者の代表作ともいえる作品。
最後の最後まで観ないと題名の意味が解らず、最後の一言が人によって解釈の異なるセリフだと思う。
ジョディ・フォスターはまだ若々しく、はつらつとした演技で刑事を目指す研修生からのスタート。
他にも優秀な研修生はいるだろうに何故彼女をレクター博士に面会させたのかは不明だけれども、ジョディ・フォスターの演技力あってこそ凶悪犯だらけの牢屋でレクター博士と対峙してヒントを聞き出せたのだと思う。
牢屋でのシーンはレクター博士の不気味さはもちろん、他の死刑囚の気持ち悪さも目をそむけたくなるものがあった。
レクター博士の不気味さでいったら搬送される時の顔に着けられていた猿ぐつわの頑丈そうなものは有名なシーンだと思う。
なぜ有名になったのか本作をぜひ観てもらいたい。
そしてそれ以上に不気味なのは搬送先での体育館のような広い所にあるオープンな牢屋での羽を広げたような施しをされた死体。気味悪いの一言。
そこから始まるレクター博士捕獲作戦と、ジョディ・フォスターがたった一人で真犯人を追い詰めていくシーンはドキドキハラハラで手に汗を握ってしまった。
そして最後の最後のシーンへつながっていくので最初から最後まで食べたり飲んだりする暇なく見入ってしまう映画であった。【50代女性】
レクター博士が怖すぎです。
実は、本作ではレクター博士ってそんなに出ていないのですが、出てくる場面、場面で強烈な印象を与えてくれました。
クラリスに無礼を働いた隣の罪人を自殺に追い込んだり、クラリスを言葉で追い込んだり、体を使わなくたって最強という感じです。
そして、体を使えれば、もう怪物です。
なんか議員に会いに行くとき、檻に入れられたり、拘束着を着せられたりして、大げさだなと思いましたが、全然大げさではありませんでした。
そんな状況からも脱出できますし、鼻を食いちぎるとかもう人間ではないって感じです。
あの脱出シーンは何度見ても、驚いてしまいます。
すごく印象深いシーンです。
クラリスは、小柄で聡明そうな女性でした。
小柄なジョディ・フォスターを使ったところがいいなと思いました。
とても勝てそうにない女性なのに、レクターと対等に取引を使用としているところに彼女の強さを見ました。
レクターのヒントがあったにしても、クラリス自身が犯人を当てているし、すごいです。
そういえば、プロファイリングというものを知ったのもこの映画でした。
殺人鬼との協力、プロファイリングと新しい捜査をしていて、後のサスペンスものに与えた影響も大きい作品だなと思います。【40代女性】
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