ラブストーリー好きな方なら必見といえる、2013年の映画『潔く柔く きよくやわく』をピックアップしたいと思います。
原作はいくえみ綾さんのコミック。
監督を務めたのは新城毅彦さんです。
2人の心に傷を持った男女の恋愛を描いていくストーリーとなっていました。
そんな映画『潔く柔く きよくやわく』は、キャストもすばらしく、長澤まさみさんと岡田将生さんが共演となりました。
ほかにも、高良健吾さん、波瑠さん、MEGUMIさんなど、人気の役者が集まっています。
それでは、気になるあらすじをご覧ください。
映画『潔く柔く きよくやわく』のネタバレあらすじ
あらすじ
瀬戸カンナと春田一恵は幼なじみで、2人が高校に進学すると、さらに真山稔邦と川口朝美も仲間に加わりました。
瀬戸カンナと春田一恵はともにあわい恋情を抱くようになっていきます。
が、その矢先、春田一恵は事故死してしまったのです。
それから月日が経って、瀬戸カンナは映画会社に勤務していました。
やがて、瀬戸カンナは、赤沢禄という男性と出会って、彼も知人を亡くして傷心だったと知ることに。
赤沢禄は、小学生だったころ、柿之内希実という女子を失っていたのです。
2人は親しくなりますが、赤沢禄を好きな漫画家の野原チカコが登場し、気分を害する、瀬戸カンナ。
そんななか、春田一恵の弟が生まれていたという事実が判明します。
そこで瀬戸カンナと赤沢禄は、春田一恵の弟に会いに行きました。
さらに今度は柿之内希実の姉の桜場愛実とその娘の桜場睦実にも会いにいくことに。
こうして、2人はたがいが亡くした人のことを語り合っていくのでした。
後日、野原チカコから、赤沢禄と交際することになったと言われ、ショックを受ける、瀬戸カンナ。
そのうえ、実は、春田一恵は瀬戸カンナに告白する気でいたと知って、彼女はさらに動揺することに。
が、瀬戸カンナは、赤沢禄に会ったところ、彼に告白され、2人はめでたく交際することになるのでした。
ネタバレ
似た者同士
映画『潔く柔く きよくやわく』は、ただのラブストーリーではなく、メインキャラたちがともに人の死で傷ついていたという、なかなか重い話でした。
実は、真山稔邦と会っているときに、春田一恵に事故死されていた、瀬戸カンナ。
が、赤沢禄も悲惨な過去を持っていたのです。
赤沢禄は、自分を好いていた柿之内希実が鬱陶しくて突き飛ばし、その結果、柿之内希実は事故死していたのですね。
こんな悲しい過去を持っていたとは2人とも気の毒ですが、似た者同士、出会えて幸いでした。
三角関係
映画『潔く柔く きよくやわく』は重いだけではなく、スッキリするような展開も。
その最たるものが、瀬戸カンナ、赤沢禄、野原チカコの三角関係です。
瀬戸カンナは赤沢禄に惹かれていくものの、野原チカコは、登場するなり、瀬戸カンナに冷たく当たり、瀬戸カンナは赤沢禄とも一時、関係が悪化してしまいます。
その後、持ち直した2人でしたが、またしても野原チカコの交際宣言で微妙に。
そして怒った瀬戸カンナは、赤沢禄を叩いてしまったのです。
今度こそダメかと思っただけに、最後に瀬戸カンナが野原チカコに逆転できたことは、心から安堵できましたね。
家族
もっとも映画『潔く柔く きよくやわく』で感動できたのは、やはりここをおいてほかにないでしょう。
そう、瀬戸カンナと赤沢禄が、おたがいが亡くした人の家族を訪ねるシーンですね。
瀬戸カンナと赤沢禄は、春田一恵の弟が生まれていたため、会いに行きますが、兄に似ていませんでした。
春田一恵の父は再婚していて、また子供ができていたため、弟が似ていなかったことに、瀬戸カンナは安心します。
そして2人は、今度は柿之内希実の姉の桜場愛実とその娘の桜場睦実に会いに行きますが、桜場睦実は叔母にそっくりだったのです。
なんとも不思議なカタルシスを与える挿話ですよね。
感想
本当に、映画『潔く柔く きよくやわく』は、真に胸に迫ってくるストーリーでしたね。
誰であっても悲しい別れはあるでしょうが、瀬戸カンナと赤沢禄の場合は、いくらなんでも気の毒すぎますからね。
とはいえ、亡くした人たちの家族に会えたり、2人が結ばれたりして、結果的にいい結末になって、ホッとできました。
これから瀬戸カンナと赤沢禄が、おたがいの過去を埋めていくことができるような恋愛をしていくことを、心から願いたいと思います。
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