鳥野の三回戦の相手は青葉城西に決まりました。
日向翔陽と西谷夕は早く戦いたいとはしゃぎますが、影山飛雄と菅原孝支は青葉城西の主将である及川徹と、彼と阿吽の呼吸でプレーする岩泉一の実力を警戒します。
中学時代の先輩にあたる及川と初めて公式戦で戦う影山はピリピリし、及川もまた影山との対戦に備えて鳥野と伊達工業の試合のビデオを食い入るように研究していました。
そして当日。
序盤からツーアタック攻撃で鳥野を煽る及川に、わざと同じツーアタックで応戦する影山。
やられたら、やりかえす。
まるで冷戦のような殺伐とした雰囲気で試合は始まりました。
ハイキュー1期20話のネタバレあらすじ
中学時代を思い出す影山。
小学校でバレーボールを始めた影山は中学に入学してから及川に出会い、彼をすごい選手だと認めつつも、及川を超えれば県で一番のセッターになれると目標にします。
青葉城西3-2鳥野
青葉城西がリードしているのにタイムを願い出る及川。
実は及川は翔陽が「来い」と言ったら変人速攻、「トスくれ」と言ったら普通の速攻であることを早々に見抜いたのです。
不穏な雰囲気の鳥野。
田中龍之介がアタックを決めて流れを変えかけますが、すぐに及川は田中を潰すために狙いはじめます。
一時的に不安定になるもそこは持ち前のメンタルの強さで乗り切る田中ですが、点差は開くばかりであせる影山。
烏養繋心は影山に戦う相手は及川ではなく青葉城西だと諭します。
影山の天才ぶりを認めつつも、メンバーそれぞれに打ちやすいトスを上げられるのは自分の方だと独白する及川。
翔陽を使って速攻が決められるのは影山が天才だから。
しかし東峰旭にはもう少しゆったりしたトスがいい、月島蛍とは信頼関係が築けていないと見抜きます。
それぞれの力を100%引き出すのがセッター。
今の影山はそれができていないと。
烏養も及川と同じ判断だったようで、とうとう影山は菅原と交代させられてしまいます。
及川徹
青葉城西の監督は及川を天才ではないと評していますが、牛島若利や影山が天才すぎるだけで、及川も十分天才レベルではないかと思います。
味方からは信頼されていますが、敵に回した時のあのえげつなさは本当に嫌らしいです。
日向のサインに気付き、田中の良さを潰し、東峰の自信を喪失させようと次々に策を練る頭の回転の良さ。
同世代に牛島がいなかったらきっと司令塔になっていたでしょう。
現実でもスター選手がいた世代は他の選手に全くスポットライトが当たらなくなることはよくあることですが、実にもったいないと思います。
未熟さ
狡猾な及川の追い詰めにどんどん余裕のなくなる影山。
これはたった二年の年の差というより、天才ではない凡人の及川が天才と同じ舞台で戦うために身につけたスキルだから、それを身に付ける必要が無かった影山があっさり罠に落ちていくのはしかたがないと思います。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫氏の兵法がありますが、敵の鳥野についても味方の青葉城西についても情勢をしっかり把握している及川にとっては幾度戦っても鳥野に敗れることはないということでしょう。
チーム全員の特色に合わせられる及川と、自分一人でなんとか及川に勝とうとする影山。
現時点では影山の敵う相手ではないようです。
仇敵
県で一番うまいセッターになりたいから及川を目標とした影山と、天才にコンプレックスを持つからこそ影山のことを誰よりも知っている及川。
反目しあっていますが、お互いにとても相手のことを理解していてザ・ライバルという感じが良いですね。
上杉謙信の作戦を見抜くのが一番うまいのは武田信玄、武田信玄の行動を読むのが一番うまいのは上杉謙信、そんな関係だと思います。
でも良いセッターの見本は鳥野にもいます。
影山には菅原のプレーからいろいろ学んでほしいですね。
ところで中学時代の影山の可愛らしいこと。
影山ファンにはうれしい回想シーンでした。
ハイキュー1期20話の感想
及川のウザさや嫌らしい魅力が満載の回でした。(褒めてます)
日向のサインに気づいた時に頭が悪いと言ったり、いちいち余計な嫌味が多くて、影山が月島より性格が悪いと言ったのがよくわかります。
ただ性格が悪いだけではなくて、東峰さんに合うトスはどんな種類のトスかを見ぬいていたのには驚きです。
月島が影山を信頼していないことまで見抜いていたのは苦笑いですが。
性格の悪さを裏付けできるだけの洞察力があるあたり、影山も月島も及川にはかなわないのでしょうね。
敵に回したくない相手です。
もし味方だったらどんなに頼もしかったでしょうね。
及川の指揮のもとでプレーする日向や東峰、田中や月島てのも見てみたかったです。
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