音駒高校との練習試合に向けて合宿が始まりました。
その合宿先で日向翔陽は偶然、音駒のセッター・孤爪研磨と出会います。
孤爪が対戦相手と気づかない翔陽は、低身長なのにミドルブロッカーをやっている自分を変かと孤爪に聞きますが、孤爪も何でアイツがセッターをやっているんだ?とよく言われると答えました。
コーチの烏養繋心は音駒戦の先発に菅原孝支を使うかどうか迷っていることを、菅原本人に部活をする時間が残されていない三年生への同情だと見抜かれ、先発には影山飛雄を使うことを決断します。
音駒高校との練習試合では翔陽は背番号10番のユニフォームを着ることになり、小さな巨人と同じ10番だったことから翔陽は運命を感じました。
ハイキュー1期12話のネタバレあらすじ
音駒との練習試合の日。
試合会場で再会した孤爪に音駒だったのかと驚く翔陽。
影山は同じポジションの孤爪にライバル心を燃やします。
強面の田中龍之介と山本猛虎がガンを飛ばしあったり、澤村大地と黒尾鉄朗は互いに主将として腹の探り合いのような握手をするなど、試合前から臨戦態勢の鳥野と音駒。
いよいよ練習試合になり、音駒は試合前の円陣で「俺たちは血液だ」の合言葉で鼓舞しあいます。
試合開始直後は翔陽と影山の速攻が決まり、鳥野が順調に得点をしていきますが、どうも音駒は鳥野の出方をまず見ていた様子。
翔陽がマークされ始めてからは音駒ペースで進み、セッターの影山がスパイクを決めたりするなど個人ではハイスペックさを見せつけますが、月島蛍のクレバーさを逆手に取る孤爪の戦法などで鳥野は苦戦、翔陽の攻撃も音駒の犬岡走に完全に止められてしまいます。
攻撃手段を絶たれた翔陽のメンタルをチームメイトやコーチは心配しますが、翔陽は逆に燃えていました。
何かをつかめそうだから俺にトスを上げてくれと影山に頼む翔陽。
攻撃を止められたのにまったく凹まない翔陽に驚く音駒の監督と孤爪。
その後、影山を信じて目をつむってボールを打っていた翔陽は目を開けてスパイクするようになります。
烏養のふわっとしたトスを出せという指示であげた影山のトスにも反応できるようになりました。
結果的にはアウトでしたが、徐々にコツをつかんでいく翔陽。
音駒に支配されているこの試合の流れに、なんとかして一矢を報いたいものです。
俺たちは血液だ
来ました「俺たちは血液だ」。
音駒の頭脳である研磨の頭が良く回るように、チーム全員が血液に乗せてボールという名の酸素を回す。
影山のような派手な天才はいませんが、個人ではなくチームとしての強さを持つ音駒らしい合言葉です。
血液を思わせる真っ赤なユニフォームもいいですね。
研磨は基本ゲーマーなので、ゲーム内でミッションがクリアできなくても繰り返しプレイすればいつかはクリアできると考えているゆえ、日向のようにマニュアル通りに反応しない人間は扱いにくい反面、新鮮だったでしょう。
酸素が回らなくなってしまうほどのイレギュラーな存在もいると知ったことは、研磨をはじめ音駒にも良い影響を与えたと思います。
ネコとカラス
因縁のライバルとして設定されているだけあり、鳥野と音駒にはそれぞれ対になるキャラがいて、その対がおもしろいです。
単純明快で子犬みたなキャラの日向と犬岡、強面で誤解されやすい田中と山本、食えないキャラの黒尾と澤村。
似たもの同士だからこそわかりあえるシンパシーと、キャラがかぶってるからこそ負けたくないと思う向上心。
互いに良い競争相手に恵まれましたね。
今後も練習試合や公式試合で戦うのが楽しみな2チームです。
日向翔陽の成長
攻撃を止められまくり、これでは凹んでも仕方ないと思いきや、窮地になればなるほどワクワクする主人公てジャンプの王道ですね。
打つ手がないくせにトスを要求する主人公に、レシーブでフォローしたりトスをあげてしまう周囲も良いです。
影山のふわっとしたトスにも反応できるようになったし、あとはアウトにならないようにコントロールしてインにするだけ。
いつか鳥野のエースとして小さな巨人の名を継ぐ日に向けて着実に成長しているのが頼もしく感じます。
日向がわくわくしているのと同じように、視聴者もわくわくできて本当に楽しいアニメです。
ハイキュー1期12話の感想
逆境に追い込まれてなおワクワクする主人公。
視聴者にとって良い意味の裏切りで感嘆しました。
将来のエースの片鱗さえ感じられてとても良いシーンだと思います。
チーム全員が成熟した猫である音駒に、飛べることしか武器のない小さな身体のヒナガラスの日向が、なんとかして勝機を見出そうとするのは、判官贔屓というか逆転を狙う弱者を応援したくなる心理ともあいまって、自然に日向を応援できました。
原作もアニメもこういうシチュエーション作りが上手だなぁと感心ひとしおです。
宿命のライバルをがっかりさせないためにも何とか一矢報いたいものですね。
コメント