羽賀研二は、80年代初めからフジテレビの『笑っていいとも!』のいいとも青年隊に始まり初代イケメンとも言われ、90年代にはいろんなことで知らない人はいないほどテレビにも取り上げられるなど話題になった人物ですね。
しかし、残念ながら現在は「羽賀研二受刑者」となっています。
2013年に詐欺・恐喝未遂容疑で懲役6年の実刑判決を受けて服役していたのですが、最近沖縄でアルバイトしているという情報が報道されています。
そこで、今回は羽賀研二の現在やそれに彼の生い立ちや経歴を追いながら、彼の犯した悪行について紹介したいと思います。
羽賀研二の現在はアルバイト従業員
羽賀研二(57歳)は服役中に民事訴訟を起こされて約4億円の借金を背負いながらも、今年の春には出所予定でしたが、服役中の1月に別の件で強制執行妨害で起訴され再度逮捕されました。
羽賀研二自身が所有している複数のビルの差し押さえを逃れるために名義人を元妻に変えたことが発覚したことが原因で、新たな裁判を抱えている状態で現在は保釈状態です。
4億の借金返済という経済的にもかなり大変な状況(? これについては後で説明!)の中ですし、保釈の身でも働くことは認められているので、春ごろから飲食店の従業員として沖縄でアルバイトをしているということです。
何故、沖縄かというと、彼の出身が沖縄なので、それ自体は特別なことはなさそうです。
名前も本名の「當眞美喜男」で働いているようで、店長も「そっとしておいて下さい」と言う事です。
店長も知って使っているですね。
沖縄にある飲食店、どこの店かと言えば、社会的にも微妙な立場ですので、明らかにはしていなさそうですが、昨年オープンした店だということです。
また、本人はバレるのを警戒してか黒いマスクをして働いています。
それでも元気にお客さんには明るい声で挨拶をしているということです。
それと気づいたお客さんが「羽賀さんですよね」と尋ねたところ、よく似ていると言われるんですよねと、うまくかわされたとか。
有名人ですからいろんな面でストレスもあるでしょうが、新たな起訴案件に対する何らかの良い材料になると考えているのかもしれません。
ちなみに羽賀研二の現在の月収はどのくらいになるか計算してみると、沖縄の時給は平均850円ぐらいですから、週40時間勤務として月給は15万円ぐらいだと思われます。
月の生活費を考えなくても、これでは借金の4億円を返済するどころの話ではないですから、仕事自体が借金返済とは直接関係がなさように思われますね。
おまけに隠れ資産があるとなれば、なおさら借金返済と仕事は直接関係がないと言えるでしょう。
羽賀研二の生い立ちや経歴
プロフィール
羽賀研二こと当真美喜男は、沖縄県コザ市(現在の沖縄市)で、アメリカ人の父と日本人の母親の間に生まれました。
父親は沖縄の米軍基地に駐屯していた、米兵でした。
羽賀研二が生まれた時には、すでに父親とは音信不通状態であったそうです。
シングルマザーという家庭環境は、経済的にも苦しかったようです。
羽賀研二は、幼い頃から新聞配達のアルバイトなどで家計を助けました。
ハーフであるという事実は、彼の人生を困難なものにしたのかもしれません。
当時はまだ”相の子”などと差別され、いじめられることも珍しくありませんでした。
高校時代は、バスケットボールに打ち込みました。
その才能はかなりのもので、インターハイに出場しています。
さらに、バスケの才能を買われて、大学からのスカウトもあったそうです。
しかし、彼は芸能の道を志しました。
きっかけは、高校時代友人と買い物していた時に、町でスカウトされたことでした。
芸能界デビュー
1981年、ミュージカル『ザ・ファンタスティックス』でデビューします。
同時期には、「劇男零心会」というグループにも所属しています。
このグループは、後に分裂してできる「一世風靡セピア」の前身グループでもありました。
1982年には、フジテレビ『笑っていいとも!』に初代いいとも青年隊としてレギュラー出演します。
以降もタレントの他に、歌手や俳優としても積極的に活動しました。
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アラジンの初代声優
そうした活動の中には、ディズニー映画『アラジン』の日本語吹き替え声優というものもありました。
『アラジン』では主人公のアラジンの声を務め、主題歌も歌っています。
『アラジン』の初代声優が羽賀研二であることは、あまり知られていません。
スターになると共に生活は派手になり、高級外車を乗り回したり、六本木で飲み歩くようになります。
1990年代に入ると、活動のほとんどはタレント業になりました。
この時代の彼を象徴するのは、梅宮アンナさんとの熱愛スキャンダルです。
当時の羽賀研二は、東京・世田谷に豪邸を持ち、高級外車を何台も所有していました。
アメリカ・マイアミにもコンドミニアムを所有するなど、当時は”セレブ”だったのです。
そんな彼と、俳優梅宮辰夫さんの娘であるアンナさんとのスキャンダルは、マスコミの格好の獲物でした。
アンナさんの父である梅宮辰夫さんは、一貫してこの交際を認めようとはしませんでした。
その判断は正しかったようです。
派手な生活の一方で、当時の羽賀研二は2億円もの借金を抱えていました。
アンナさんは、この借金の返済に利用されているのではないか、さらには梅宮辰夫さんの財産まで狙っているのではないのかとの噂まで囁かれる様になっていったのです。
1999年に、女性タレントの桜庭あつこさんとの二股交際が報じられ、羽賀研二とアンナさんの交際は終わりました。
これを期に、羽賀研二は表舞台から遠のきました。
芸能界を引退した彼の名を、再び聞くことになったのは数年後です。
その時、彼は年商30億円の宝石商になっていました。
中高年の女性をターゲットにした、この宝石販売の事業で彼は成功を収めていました。
しかし、異変が起きます。
羽賀研二が起こした過去の事件
詐欺事件とその関連事件
2007年、羽賀研二は詐欺罪と恐喝未遂罪で逮捕・起訴されました。
羽賀は知人の不動産経営者A氏に、ある医療関連会社の未公開株購入を持ち掛けて3億7000万円を預かりました。
しかし、その医療関連会社はすぐに倒産してしまいます。
羽賀はこのA氏からすでに3000万円を借りており、合わせて4億円の借金がありました。
羽賀は暴力団関係者を使って、この借金を1000万円で済ますように知人を脅したのです。
これによって、羽賀は逮捕・起訴されて2013年に懲役6年の有罪となり、現在は沖縄刑務所に服役しています。
被害に遭ったA氏は、羽賀に貸した4億円を取り返すために民事訴訟を起こしました。
この裁判によって、羽賀には3億9000万円の支払い命令が下りました。
しかし、羽賀はそれを支払う財産がないことを理由に、和解を持ち掛けます。
その主張は返済額を数百万円にして欲しいというものでした。
しかし、2017年1月に羽賀が4億円の資産を隠し持っていたことが判明します。
A氏が被害を訴えたため、今年1月に羽賀と元妻である当真麻由は、強制執行妨害罪で逮捕されました。
羽賀と元妻は2006年に結婚し、2010年には子供も生まれています。
羽賀は、2017年に隠し資産が疑われて以降に、元妻に財産分与を行っています。
6つの不動産の名義が元妻のものに変更され、これに伴い二人は離婚しています。
この一連の行動が、羽賀の資産を隠すための偽装離婚と疑われたのです。
警察と検察は、羽賀と元妻は共犯と断定し、逮捕・起訴に至りました。
羽賀は獄中での再逮捕となりました。
過去の疑惑①
羽賀が梅宮アンナさんと交際していた時、すでに借金まみれであることに触れました。
この時、羽賀はアンナさんと借金返済のために、沖縄にレストランやブティックの入る複合施設を開きました。
この際にも、マスコミと梅宮辰夫さんを利用しました。
羽賀は、この複合施設の家賃や保証金も未払いだったのです。
この施設のために、梅宮辰夫さんとマスコミを呼びましたが、ここにオーナーも来ていました。
この場で羽賀は、梅宮さんに借金の返済を無心します。
アンナさんに恥をかかせたくない梅宮さんは、この借用書にサインしてしまいました。
アンナさんが最近まで返済していたのは、この借金ではないかと推測されています。
この金を都合した化粧品会社社長も、黒い噂が絶えない人物で、羽賀の人脈は怪しい人たちばかりだったようです。
梅宮親子が、羽賀のために保証人となった借金は他にもあるそうです。
娘を誑かして、自分の財産を吸い取ろうとする。
梅宮さんにはそう映ったのかもしれません。
こうした一連の羽賀の行動や人間性を指して、梅宮は羽賀を”希代のワル”と言ったのでしょう。
過去の疑惑②
過去に、週刊誌が羽賀が大資産家の元代議士に女性を斡旋している、というスキャンダルを報じたこともありました。
この出版社は、羽賀に名誉棄損で訴えられ、敗訴しています。
羽賀が裏でこの”商売”を行っていたことは、関係者には知られていたようですが、元代議士によってもみ消された可能性があると推測されています。
過去の疑惑③
ある有名俳優が結婚した相手の連れ子である、B氏が被害に遭ったという疑惑もあります。
B氏の父は大手電機部品メーカーの創業者で、その父と離婚したことにより母親は多くの財産を手にしていました。
羽賀はこの裕福なB氏に近づき、親交を持つようになったと言います。
二人が親しくなると、羽賀はB氏にある企業の未公開株を買うよう促したそうです。
B氏はこの企業に多額の投資をし、自宅を担保にすることもあったそうです。
しかし、この企業は破綻。
羽賀は、この企業の社長になろうとしていたはずなので、内部事情を知らないわけはないと考えられるそうです。
B氏はその後も羽賀の宝石ビジネスを手伝っていましたが、羽賀が公判中の08年に亡くなったそうです。
継父である俳優は、B氏のことを嘆いていたと噂されています。
『ザ!世界仰天ニュース』での番組放送内容(2019年3月19日放送)
タイトルが羽賀研二…「恩人裏切りウソ塗り重ねた極悪手口」となっています。
放送され次第、番組内容を追記します。
今から楽しみですね。
明日19日(火)よる7時から「春の4時間スペシャル」‼️
“希代の悪”と呼ばれた元タレント羽賀研二。言葉巧みにウソを重ね、恩人であっても騙しやすければ構わず多額の金を巻き上げる。約4億円を騙し取られた被害者が、その極悪手口を激白!#仰天ニュース#笑福亭鶴瓶 #中居正広 pic.twitter.com/9DaDNlOmtP
番組放送内容追記
“詐欺事件とその関連事件”と”過去の疑惑①”の内容が放送されました。
華やかな”羽賀研二”の裏の顔とは…
羽賀研二は、大阪で不動産会社を営む男性の存在を知りました。
それ以来、羽賀はこの男性に近づいて行くようになりました。
すると、羽賀はこの男性に金を貸してくれと頼みます。
もちろん男性は断りました。
それでも羽賀は食い下がりました。
男性は、羽賀に金を貸すようになります…。
華やかなタレントとしての裏で、羽賀は借金まみれだったのです。
そこで一発逆転を狙うために、地元の沖縄でショッピングセンターやレストランが入る複合施設を開こうとします。
しかし、そんな資金などありません。
それでも羽賀は、その人当たりの良さと口のうまさで調達してしまいます。
オープン直前、羽賀は当時交際していた梅宮アンナさんに、借金が返せなくてオープンできないと告げました。
アンナさんと父の梅宮辰夫さんは、羽賀のこの危機を借金の保証人になることで助けました。
それにも関わらず、羽賀は二股交際という形でアンナさんを裏切りました。
二人は破局氏、保証人となった借金だけが残ったのです。
金への執着
タレントとしては一線を退いた羽賀でしたが、金への執着の強さは変わりませんでした。
羽賀は、ジュエリー販売会社と手を組み、全国を回る宝石販売の仕事をして借金を返済していきました。
この宝石販売の仕事が好調だった頃、とある店で古い知り合いの男性と再会しました。
男性は、医療関係会社の社長で、上場を予定していました。
株式投資で一儲けする野心を抑えられなくなった羽賀は、再び不動産会社社長に金の工面を求めました。
驚きの手口
この男性は、羽賀が5000万円の借金を返済してくれていることから、この投資の話を信じてしまいました。
そこで、6500万円を貸してしまったのです。
100万円×50株という話でしたが、実際に羽賀が購入していたのは40万円×100株でした。
さらに、実際には1株40万円であるのにも関わらず、50株を6000万円で売るとこの男性に持ちかけました。
羽賀は、もし株価が下がるようなことがあれば全額返す、と男性を説得しました。
男性はこの話を信じて、6000万円分の50株を購入してしまいました。
しかし、実際には2000万円なので、羽賀は差額の4000万円をせしめたのです。
この方法で、男性はどんどん株を買わされました。
その総額は、2億5000万円にもなったのです。
恩を仇で
男性からだまし取った金を元に、羽賀は沖縄にいくつもの不動産を買いました。
今度は不動産ビジネスを始めたのです。
それから数か月後のことでした。
不動産会社社長の男性が株を購入した企業は、倒産間近であることが判明しました。
結局、この医療会社は破産しました。
これを知った不動産会社社長は、もちろん羽賀に借金の返済を要求しました。
その額は3億7000万円でした。
しかし、羽賀は謝罪もなく、自分も被害者だといい、返済の意思も見せません。
その態度は、開き直っているようようでした。
男性は弁護士を通して何度も返済を求めましたが、それが実現されることはありませんでした。
恐ろしい手段に
それでも繰り返し借金返済を要求していた、2006年6月でした。
仲介に入っていた男から、羽賀が利息付きで5億円返済する意思があるという連絡がありました。
これを受けて、男性は羽賀との面会のためにホテルに向かいました。
ホテルに到着すると、そこに羽賀の姿はありませんでした。
代わりに、強面の男達が。
その場で羽賀側の弁護士が渡してきた書類には、こう書かれていたそうです。
「株購入の代金は請求せずに、1000万円で済ますこと」、そして「借金の残金分も返済したことにする」。
この要求を男性は拒みたかったのですが、居合わせた暴力団の男達からの圧力に屈してサインしてしまいました。
後に、羽賀はこの暴力団の男たちに、3000万円で恐喝を依頼していたことが分かりました。
逮捕
男性は刑事告訴しようとしましたが、警察の反応は鈍かったそうです。
一向に動かない警察に業を煮やし、男性は知り合いの記者に話をしました。
週刊誌に記事が出ると、一気にマスコミが騒ぎ出しました。
そして2007年6月30日、香川県高松市で羽賀は逮捕されたのです。
恐喝容疑での逮捕の後、9月には詐欺でも再逮捕されました。
羽賀は一貫して無罪を主張しましたが、2013年3月に裁判で懲役6年の判決が下ったのです。
そして、民事裁判でも被害者の男性は勝訴しました。
これにより、約4億円の賠償命令が下ったのです。
さらなる罪
ところが、羽賀は裁判の控訴費用もないほど困窮していて、この賠償命令に応じることができないというのです。
これを受け入れるつもりでいましたが、男性の元に差出人不明の郵便が届きました。
その中には、羽賀が実は沖縄だけで16件の不動産を所有しており、その家賃収入は300万円以上になるという情報でした。また、3~4億の物件も所有していたことも分かりました。
男性はこれらの物件を差し押さえようとしましたが、財産分与されていて手が出せません。
財産分与は離婚して、妻に行われるものです。
実は、羽賀は賠償命令が下った2カ月後に離婚していました。
財産分与されたのは、沖縄に所有する全ての16物件でした。
2019年2月8日、羽賀は強制執行妨害罪で起訴されました。
元妻も共犯として同罪で起訴されました。
羽賀は出所が直前に迫っていての逮捕・起訴となりました。
それでも数年後には、”希代のワル”は出所してくるでしょう。
まとめ
羽賀研二の人生は一言でいって波乱万丈と言えるでしょう。
かつてはテレビで活躍したタレントでした。
その生活は派手なもので、さながら”セレブ”のようでした。
しかし、その実態はまるで逆で、虚飾にまみれたものだったのです。
その後は借金の返済と、自らの金儲けのために多くの人を利用し搾取してきました。
傍から見れば、なぜ彼に騙される人がいるのか理解できませんが、彼には人を引き付ける魅力があったようです。
今までに彼の罪は、明らかになっているものもありますが、その陰には埋もれてしまったものもあるようです。
そして現在は裁判を抱えながらも、生まれ故郷で飲食店のアルバイトをしています。
年齢も57歳、妻とは偽装離婚の嫌疑がかけられて二人とも起訴されている状態ですが、法的には離婚状態。
本人の悪事が原因ではありますが、不幸な出生がその後の人生の不幸の原因となっているのではないかとも考えられます。
とにかく世の中は誰も助けてくれる人はいないのですから、自分で心から更生する力を出してもらいたいものです。
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