映画『父と暮せば』は2004年劇場公開され、主演は宮沢りえ、共演は原田芳雄。
井上ひさし原作の戯曲を、こまつ座が1994年に初演したことで広がった一作。
登場人物がほぼ二人だけという会話劇であり、場面も主人公である美津江の家や周辺が多い。
当作品でブルーリボン賞に主演女優賞として宮沢りえ、山路ふみ子賞の映画賞と主演女優賞(宮沢りえ)に輝いている。
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映画『父と暮せば』作品情報
原爆投下から3年後の広島。愛する者たちを一瞬で失い、ひとり生き残ったことに罪悪感を抱く美津江は、原爆資料を収集している木下と出会う。自分だけ幸せになる資格はないと木下への恋心を押さえつける美津江を見かねて、父・竹造が幽霊となって現れる。
出典:U-NEXT
キャスト
- (美津江)宮沢りえ
- (竹造)原田芳雄
- (木下正)浅野忠信
スタッフ
- 監督 黒木和雄
- 原作 井上ひさし
- 音楽 松村禎三
- 脚本 黒木和雄
- 製作 石川富康、川城和実、張江肇、金澤龍一郎、松本洋一、鈴木ワタル
映画『父と暮せば』ネタバレあらすじ
昭和23年。
広島。
福吉美津江は崩れ落ちそうな鉄骨の家に走り込んで来た。
外は酷い豪雨、雷も鳴っている。
3年前から雷がまるで駄目になってしまい、慌てふためき頭を抱え机の下に隠れる美津江。
そこで突然誰もいない襖がスパーンと開き、原爆で3年前に死んだ筈の父、竹造が現れる。
突然現れた幽霊の「おとったん」に美津江は驚くが、竹造が一人残された美津江を案じ、心配で心配で幽霊になって化けて出て来たらしい。
手を招き美津江を押入に呼び寄せると雷の恐怖を忘れようと楽しかった昔話に花を咲かせた。
それから竹造は何度も美津江の元にふらっと現われ、娘の心配をし「あの日」の話をひつこい様に何度もし出す。
目がつぶれてしまう程の雷のような光と、衝撃波、あれを覚えているか?と美津江に聞くが、美津江は困った様に「あの日」の話をなにもしない。
そして原爆以来、性格が変わってしまったと竹造は嘆いた。
今はなんて無口で偏屈になってしまった、そんなのでは嫁に行けない、嫁に行けない娘を置いて成仏等できないと美津江に言葉を掛けるが「恋など興味はない、そんなに言わないで」と美津江も突っぱねてしまう。
司書をしている美津江の元へ木下という被爆瓦やガラスを集め研究している青年が訪れた。
それがきっかけで二人は仲を深める。
竹造は美津江の「恋の応援団長」として精一杯後押ししようとするが、美津江は自分が幸せになる事が「申し訳なくて無理」だと卑下し続ける。
その理由には深い後悔があった…。
美津江が心配でたまらない「おとったん」
原爆でひとりぼっちなってしまったまだ若干23歳の美津江に突然現れた父、竹造。
見た目には死んだ様に見えず、死んだという事実などなかったかのように美津江を案じ応援し続ける。
だが毎回現れるたびに「8月6日」の話を必ず差し込んでくる。
例えば「雷」では、あの日見た眩い光のせいで、被爆した者は雷が怖いと感じてしまう。
またあの爆弾が降ってくるかもしれないからと冷静に語った。
後半になると、自分が何故死に、美津江だけが生き残り、自分の最期はどんなものだったかきちんと分かった上で、亡霊となったことが良く分かる。
だからこそ木下の原爆資料を見つめ続ける事が、困難でそっと目を逸らせたのだろう。
毎日を後悔し続けている美津江の幸せを願いからこその「親心」なのだろうと思う。
美津江を想う木下という男
司書をしている美津江の元へ、熱で解けてしまったガラスや瓦を見て研究をしていた青年、木下正が現れる。
自分の元に来たらイヤだなあと美津江は気持ちが引いていたが、初めに話しかけられたのは美津江だった。
後日、丁寧に資料を紹介してくれた美津江へ礼の饅頭を渡す。
それを聞いた竹造も「きっと美津江に気があるからに違いない!」と勝手に盛り上がり、良き縁談で進めたいと想っていたのだ。
だが美津江はいつも通り、自分には幸せになる権利などないと相手にもしない。
だが、美味しいじゃこ味噌が出来上がった時、木下にも分けたいという気持ちが湧いてくる。
美津江も木下にいつしか惹かれていた。
木下は原爆資料を元に、原爆を知らない子供達へ伝える材料にしたいと志を高くするが、まだプレスコードが行われていた時代、そんなことができるはずないと美津江は強く止めた。
最後には原爆資料を気持ち悪がった大家に叩き出され、木下は家なしになろうとするが美津江が自分の家に来ないかと誘う。
美津江は自分は出て行くというが、竹造の想いを知り覚悟を決めるのだった。
「被爆者」美津江の思い
美津江がここまで幸せを拒む理由には「原爆の記憶」が強くあった。
旧知の友人が無惨な姿で一目に晒されるような車道で亡くなっていたのに、誰も亡骸を拾ってくれなかった無念を知り後悔した、6日の市内での惨状も知っている、熱線は浴びていないが残留放射能の原爆病があることで結婚など望めないこと。
全ては「被爆者」だからこその高いハードルだった。
そして美津江はずっと心の奥底にしまっていた、竹造との最期の別れについても語り出す。
6日、灯籠の影で直接被爆は免れた美津江と、正面から熱線と放射線を浴び家の下敷きにあった竹造。
父を助け出そうとして、必死に人を呼ぼうとしたり引っぱり出そうとしたが女性一人の力ではどうにもならず、建物に火が着いたことで竹造が早く逃げろと美津江を追い払った事を語り出した。
逃がす直前にジャンケンをして竹造が勝ったら行けと言われ、泣く泣くその場を後にして父を置き去りにした事も思い出し、父親にそんなことをする娘が、幸せになる権利などないのですと美津江は大粒の涙を流した。
映画『父と暮せば』ラストの結末
美津江の苦しい思いに竹造はそんなことは気にしなくても良いと優しく言う。
木下を優しく迎え共に仲良く暮らしなさいと、その為に自分は来たのだと竹造は言葉を繫ぐ。
それでもやはり逃げ出そうとする美津江と再びジャンケンをする。
竹造が買ったら木下を迎えろという無茶ぶりだ。
だがあいこで、全然どちらも勝てない。
竹造がやっと勝ち、美津江は酷い事を言わないで、というが、竹造は原爆の恐ろしさを、父の無念さを、美津江の記憶を繫ぐのは、お前の子供で、わしの孫じゃ!と強く伝える。
この言葉ではっとする美津江。
自分は申し訳なく生きている訳ではなく「生かされている」その命は次へと繋がる為にあると気づく。
木下はもう家のすぐ傍まで来ていた。
竹造は「ちょっと風呂の薪、組んでくる」と言い残し、暗闇へと消えて行った。
それは竹造らしい「別れ」。
もう美津江には自分が出てこずとも、これから大丈夫だと思い消えたのだ。
「ありがとう、おとったん」と告げた美津江の顔は穏やかですっきりとしていた。
美味しい夕飯と温かな風呂で彼を迎える。
美津江の未来は今、始まったばかりである。
映画『父と暮せば』感想
まず原作の素晴らしさはさることながら、”戦争レクイエム三部作”を手がける黒木監督と出演している宮沢りえ、原田芳雄という確かな演技力を持つ実力派がほぼ二人で繫ぐ映画。
だが、中だるみする事なく集中して見れる作品です。
戦争のことはもちろん根底にテーマとしてありますが、図書館で子供達に見せる為の朗読劇の準備をしている宮沢演じる美津江のおきゃんな姿や、原田演じる竹造が一寸法師を模して、原爆瓦と絡めながら6日のことを涙ながらに語るシーンは特に鳥肌が立ちました。
美津江が語る旧友を語るシーンもこの作品の根底をきちんと描いていて、原爆への「怒り」と、それでも生きて行ってほしい「未来への希望」がきちんと描かれており、ちょっと不器用な愛情を注ぐ竹造が亡霊ながら、大好きになっていきます。
戦争もので原爆をテーマにしていますから、非常に重い作品ではありますが個人的には名作のひとつだと思っています。
「わしの分まで幸せになってちょんだいよ!」というセリフは、今思い出しても涙が出ます、あー、これを言う為に竹造さんはわざわざやってきたのだろうな、と思っています。
最後、わざと別れなど告げずにすっと消えて行くのもとてもいいですね。
決して明るいハッピーエンド!ではありませんが、一筋の光が見えるラストだと思いました。
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