青葉城西との練習試合は鳥野が勝利しました。
しかし攻撃は日向翔陽と影山飛雄でイケるとしても、翔陽と月島蛍の防御力が低いことや、指導者の不在など課題も見つかります。
中学時代に影山とケンカ別れした状態の金田一勇太郎と国見英は、鳥野に行った影山はもはや暴君ではなく、チームメイトと協調できるプレーをするなど、影山が成長したことを知ります。
仲直りこそしなかった三人ですが、これからはいがみ合う間柄ではなく、同じバレーボールをプレーするライバル同士という間柄になりました。
翔陽は影山のサーブをレシーブして練習しますが、相変わらず下手っぴです。
そこへ鳥野の守護神・西谷夕が現れます。
ハイキュー1期8話のネタバレあらすじ
自分より小さい部員を見た翔陽は、初対面にもかかわらず西谷に身長が何センチかと問います。
西谷が159センチだと答えると、初めて他人を見降ろしたと感激して泣いてしまう翔陽。
失礼極まりないのですが、あまりの感涙ぶりに西谷は怒るのをあきらめてしまいました。
一方、影山に出身中学校を問う西谷。
影山が北川第一中学と答えると、影山のサーブは強豪・北川第一仕込みかと納得しました。
影山も西谷のレシーブ力の高さからもっとバレー強豪校へ進学してもおかしくないはずと考え、どうして鳥野に入学したのかと聞き返します。
西谷は鳥野高校の女子の制服が好みだったことと、鳥野の女子高生達もレベルが高かったことと、男子の制服が学ランだったからと答えました。
マネージャーの清水潔子が美人であることも満足しているようです。
西谷のポジションはリベロで、レシーブが上手でないとできない位置。
そこで翔陽は西谷にレシーブを教わろうとしますが、天才肌の西谷は教えるのは苦手なようで、レシーブのコツは「サッと行ってスッと構えてポン」だと聞いても首をかしげる翔陽と月島と山口忠。
翔陽がエースを目指していることを知った西谷は頼もしいと翔陽を応援します。
西谷の特技はレシーブですが、おまえの特技は何だと聞かれ、沈んだ顔で囮だと答える翔陽。
エースや守護神に比べたらあまり名誉な特技でないため翔陽は納得していないのですが、西谷は翔陽が囮になるから誰かのスパイクが決まると、囮も重要な特技であることを悟らせます。
西谷が戻ってきたことでエースの東峰旭にも戻ってきたもらおうと、副主将の菅原孝支は東峰のクラスにやってきました。
しかし東峰はもうバレー部に戻る気はないようです。
エースを一目見たくて三年生のクラスに押し掛けた翔陽と影山にも「俺はエースじゃない」と言って去ってしまいます。
菅原の話によると東峰は鳥野のエースでしたが、とある試合でスパイクをブロックされまくってしまい、敗戦の責任を感じてそれ以来部活に来なくなってしまったのです。
東峰ばかりにトスをあげた菅原も責任を感じている様子。
一方、顧問の武田一鉄は坂ノ下商店の烏養に鳥野男子バレーボール部のコーチを頼み、けんもほろろに断られますが、あきらめない武田は音駒高校との練習試合を組みます。
前の監督同士がライバル関係にあった因縁のある学校のため試合で部員を強くしつつ、鳥養の興味を引くための猫対烏、ゴミ捨て場の決戦というわけです。
東峰が戻らないなら自分も音駒との練習試合に出ないと言う西谷を見た翔陽は、東峰も菅原も責任を背負いこみすぎと感じます。
影山は一人で勝てるわけないのにと言いますが、それをおまえが言うかと返す翔陽。
東峰に戻ってきてもらおうと再び三年生の教室を訪れる翔陽と影山。
ブロックを打ち抜くイメージが見えなくなったと語る東峰。
翔陽も味わった経験ですが、今は影山のおかげで頂点が見えるようになったと言います。
少し前までは翔陽と全く同じ位置にいた東峰は、翔陽の言葉の全てが理解できるだけに苦しくなるだけでした・・・。
日向と影山
青葉城西との練習試合では少しでも長く試合に出場したいため、気持ちが空回りしてコートのこちら側全員が味方であることを見失っていた日向。
チームメイトが自分の思い通りに動けば勝てると思い込んでいた中学時代の影山。
そんな二人がネットのこっち側はもれなく味方、一人で勝てないのは当たり前、コートには六人いるとまで成長しました。
これからも成長し続けていく二人が東峰も巻き込んで周囲の人々をも成長させていくのが群像劇としておもしろいです。
登場人物の多い漫画ではそれぞれのキャラを立たせるのに精いっぱいで、どんどん散漫になっていく漫画もありますが、ハイキューはいつまでもこの二人が主軸になって話が展開していくので、主人公目線で一緒に楽しめます。
東峰旭登場
西谷に続いて登場の鳥野のレギュラーメンバーです。
高校三年生とは思えないダンディーさが魅力の東峰。
日向にとっては憧れのエースですが、エースなりの壁にぶち当たって迷子中のようです。
スパイク担当の東峰とレシーブ担当の西谷夕。
東と西、旭と夕など名前が対になっている他、誕生日設定も東峰が1月1日で西谷が10月10日、これは01月01日と10月10日という意味らしく誕生日も対。
原作者の古舘春一先生がこの二人にどれだけ強い思いをこめてキャラ作りをしたのかがうかがえます。
早く日向の憧れの存在に戻って欲しいですね。
音駒に目をつける武田一鉄の有能ぶり
バレーボールの素人ながら、善良な人柄で部員から慕われている顧問の武田。
鳥野には優秀なコーチがいない、なら鳥養に頼もうと訪ねていく単純明快な素直さを持ちつつも、断られてもどうすれば鳥養の興味をひけるかと策をめぐらすあたり、善人なだけのお人良しではありません。
鳥野の前監督と音駒の前監督が共に引退したせいで、学校同士の交流さえ失っていた両校に再び交流を復活させるなどバレー部の顧問以上の働きをするなど、童顔な外見に似合わず有能です。
黒尾鉄朗や孤爪研磨など原作でも人気の高いキャラのいる音駒高校との練習試合、楽しみです。
ハイキュー1期8話の感想
日向の目指すべき立場にいる、憧れのエースという存在。
それを完全無欠の目標となる人物として描かず、壁にぶち当たってバレーボールから逃げてる人物として登場させるあたりリアルさを感じました。
ワンピースならルフィにとってのシャンクス、進撃の巨人ならエレンにとってのリヴァイ的なキャラとして出してもいいところを、強いところも弱いところもある等身大のチームメイトとして東峰を描くところに原作者のこだわりを感じました。
その東峰を見て日向が少しもがっかりしないところも良いですね。
影山の成長ぶりの影で東峰の葛藤や武田の如才のなさが見れたのもおもしろかったです。
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